

T.K.
設計
製品のソフトウェア設計を
通じて、
艦船につながりという
“命”を吹き込む。
2016年新卒入社
技術部 設計2課
(ソフトウェア設計担当)
情報理工学研究科 知能機械工学専攻 修了
Profile
自社主力製品である通信管制装置のソフトウェア設計を担当。基本設計から動作確認まで一貫して担い、現場の声を反映した製品づくりを行う。休日は子どもと家庭菜園に挑戦中。
学生時代に学んだこと
大学院では移動ロボットの自動制御技術を研究。ロボコン出場経験もあり、仲間とともに安全かつ効率的に動くロボットの開発に取り組んでいました。
これまでのキャリアステップ
2016年 整備部で艦艇のサーバーやパソコン等の整備を担当。
2018年 技術部で通信管制装置のソフトウェア設計を担当。


幅広い技術領域に携われる環境。
整備の経験を活かして設計の道へ。
就職先に海洋電子工業を選んだ決め手は何でしたか?
ソフト・電気・機構のすべてに関わるロボット開発のおもしろさに夢中だった学生時代。その経験から、一つの領域に特化するより幅広くものづくりに携われる環境で働きたいと考えました。しかし、多くのメーカーでは特定の領域の専門家を目指すキャリアしか選べないケースがほとんど。一方の海洋電子工業は、ソフト・電気・機構の設計から整備と、多様な業務に携われることが魅力的でした。また、艦艇という特殊なフィールドにも惹かれたことも入社の決め手です。
入社後はまず整備部門で経験を積んだそうですね。
はい。設計職を志望していたので、入社後はすぐに技術部門に配属されるかと思いきや、まずは整備部門へ。現場での運用や課題を知った上で設計に進んでほしいという会社の方針でした。希望とは異なる配属でしたが、今になって振り返るととても貴重な経験だったと感じています。ユーザーにあたる自衛官はどんな人たちで、彼らがどのように装置を扱い、どんな困りごとがあるのか。それを実際に目にしたことは、設計を行う上でかけがえのない糧となるからです。入社3年目には満を持して技術部へ異動しました。
艦艇の要である「通信」を
ソフトウェア設計で支える

今は製品開発におけるソフトウェア設計を
担当しているそうですね。
現在は当社の主力製品の一つである通信管制装置のソフトウェア設計を担当しています。これは艦船と関係各所の通信を自動制御する装置。プログラミングだけでなく、基本設計、OSや仮想環境の構築、ドキュメント作成、動作確認まで、すべて自分で手がけています。新型装置の開発では数多くの不具合にも直面しましたが、一つひとつ原因を特定し、対応策を講じていく過程はまさに技術者の腕の見せどころです。簡単ではないからこそ、無事に出荷できた時の達成感は忘れられません。
どんな時にお仕事のやりがいを実感しますか?
艦艇に搭載される通信機能は、船を動かす要のひとつで、うまく動作しなければ艦艇での任務自体が成り立たないほどに重要な装置。実際に私が設計した製品が現場で使用されている様子を目にしたときは、誇らしさややりがいとともに責任の大きさも実感しました。不具合が起きた場合には艦艇がある場所まで出張して即座に原因を調査し、ソフトを修正したり、接続先製品を開発した他社メーカーと連携を行うこともあり、業務を通じて判断力と対応力が鍛えられました。


グローバルに視野を広げる機会も。
刺激を受けながら、裁量を持って働ける。
これまで経験してきたことのなかで印象深いことといえば?
これまでには海外出張のチャンスにも恵まれました。昨年はヨーロッパの防衛展示会へ。各国の最新技術に触れ、持ち帰ってきた知見を防衛省に向けて提供するという貴重な機会となりました。現地では技術という共通言語でやりとりができる場面も多く、エンジニアとして視野が大きく広がった出来事です。こうして刺激を受けながら成長できる環境がある一方で、「今日は定時で帰ろう」ということも無理なくできたりと、裁量を持って働き方を組み立てられます。最近は育児休暇を取る男性メンバーも増えるなど、より柔軟に働ける環境が整ってきました。
最後に、学生のみなさんにメッセージをお願いします。
「研究テーマは何でもいい。とにかく研究に打ち込んだ経験があれば、それは仕事で必ず活かせる」。これは、私が学生のみなさんにぜひお伝えしたいメッセージの一つです。現場では、相手に伝える力、背景を想像する力、正確に調整する力といった、高度なコミュニケーションスキルが求められます。そのベースとなるのは、研究の過程で身につく“考えるプロセス”や“物事を構造的に捉える力”。学生時代の研究を通じてこうした素養を少しずつ養ってきた方ならば、きっと私たちと一緒に楽しみながら働いていただけるはずです。

Sample Weekly Schedule
ある1週間のスケジュール
月曜日
前週の出張のまとめや出荷準備など、資料作成中心の一日。
火曜日
協力会社との打ち合わせに向けた準備や、ソフト設計作業。
水曜日
新型装置の設計に関するオンラインミーティングを実施。
木曜日
サーバー関連の協力会社と仕様調整の打ち合わせ。
金曜日
別製品の設計業務に集中。複数案件を並行して進行中。



土・日
家族との時間を楽しむ。子どもと一緒に家庭菜園でナスを収穫。








