海洋電子工業株式会社

整備座談会

整備メンバーで語ってみた。

どんなトラブルも、
チームだから乗り越えられる。

Crosstalk

整備座談会

防衛の現場で活躍するさまざまな機器を、いつでもベストな状態に保つ。そんな重要なミッションに取り組む海洋電子工業の整備部門は、日本全国の海上自衛隊基地や造船所を飛び回り、幅広い機器の整備・修理を行っています。現場でのチームワークや出張先での楽しみ、そして整備の仕事に携わるやりがいを、4人のメンバーがざっくばらんに語り合いました。

Member

M.K.

第2整備部 整備2課 係長

2013年キャリア入社
自動車整備科 卒

C.K.

第1整備部 整備1課

2022年新卒入社
海洋工学部 海洋電子機械工学科 卒

M.U.

第1整備部 整備2課

2024年新卒入社
工学部 航空宇宙工学科 卒

T.S.

第1営業部 営業1課 係長(元・整備士)

2008年新卒入社
電子工学科 卒

あたたかい雰囲気やスキルを
活かせる環境が入社の決め手

M.K.

今日はあらためて、よろしくお願いします! まずはみんなの入社のきっかけから聞いてみましょうか。

C.K.

大学では船のエンジンについて学んでいて、最初は機関士を目指していたんです。でも就活を進めるなかで、「船に関わる仕事なら、もっといろんな選択肢があるかも」と思うようになりました。海洋電子工業は現場で船に直接関われるし、女性の整備士も活躍していて安心感がありました。会社見学の時も、急なお願いにも関わらず女性の先輩社員とお話する時間をつくってくれたりと、すごくあたたかい雰囲気で。「ここで働きたい!」と素直に感じましたね。

T.S.

僕は長崎出身。学生時代に無線や電気の資格を取っていたので、それを活かせる仕事を探していました。母校の先生や代々の先輩たちが「佐世保事業所もある海洋電子工業は働きやすくておもしろい仕事ができる」と太鼓判を押していたので、入社を決めました。初めて艦艇に乗ったときのワクワクと緊張感は、今も鮮明に覚えていますよ。

M.U.

僕はインターンシップに参加して、いい雰囲気だなと感じたことがきっかけです。それから、学生時代のバイト先の先輩がたまたま海洋電子工業に入社していて、先輩から「いい会社だよ」と聞いていたのも大きかったです。働いている人の忖度ない生の声を聞いた上で入社を決めたので安心でしたし、実際に聞いていたことと入社後でギャップも感じませんでした。

M.K.

僕はみんなとは違って転職組。前職は自動車整備士として働いていました。工具を使った整備のスキルを活かせるということで海洋電子工業を紹介してもらい、面接や職場体験で出会った人たちがとても親切だったので入社を決めました。「この人たちとなら楽しく働ける」と感じられたので、心強かったですね。

船の種類×機器の種類で、
整備の仕事もさまざま。

T.S.

僕は営業ですが、元々は佐世保事業所の整備士としてキャリアをスタートしました。整備時代は長崎市・下関市の造船所や、対馬市などの離島に出張することが多かったですね。一隻の艦艇にはたくさんの機器が載っていて、担当は分かれていますが、故障が出るとみんなで力を合わせて直します。そういうときの団結力は、事業所を問わずどこの整備部門でも共通している気がします。

M.U.

そうですね。ところで、整備と一口に言っても船の種類×機器の種類によってさまざまな担当区分がありますが、僕は艦船の通信装置の整備を担当しています。定期的なメンテナンスもあれば、トラブル対応も。電気・ソフト・ハードの幅広い知識が求められるのが難しい反面、おもしろい部分でもあります。

C.K.

私は艦船の通信装置やデータ処理装置、交話器を担当しています。私の担当の艦はとても狭いので、小柄な体格が強みになっています(笑)。不具合対応では、現地へ行く前にどんなトラブルが起きているかを聞いてから行きますが、事前情報にとらわれ過ぎないことも大切。現場で乗員さんと話して生の情報を得ることが解決への手掛かりになるからです。これはきっと、ほかの整備メンバーも大切にしていると思います。

M.K.

うん、まさにそうだね。僕は艦艇の操縦装置と磁気関連装置の整備を長年担当してきました。操縦装置は船のハンドルのようなもので、実際に出航して試験します。磁気装置については入社当初は知識がなかったので、研修に参加したり、メーカーと何度もやり取りして学びました。最近はレーダーやサーバー関連も扱っています。

T.S.

経験を積むなかで新しい領域の機器に携われることもおもしろさの1つですよね。僕は現在は営業として、主には大湊地区に所属している艦艇の修理契約に携わっています。お客様にあたる防衛省の方にご要望をうかがいつつ、整備士に意見を聞きながらメンテナンスの契約内容を調整していきます。この仕事を進めていく上では、やはり整備時代の経験が活きていると感じます。

直った瞬間の「やった!」が
最高のごほうび

C.K.

一般の人が立ち入れない艦艇の内部に入れることはワクワクしますし、自分が整備した機器がちゃんと動くと、心の底から「やった!」と思います。整備を成功させるためにも、やはり乗員さんとのコミュニケーションが大切ですね。

M.U.

まだ若手の僕は、日々の業務で分からないことにぶつかることもよくあります。そんな時、先輩から教わってできることが増えていくことにやりがいを感じています。特に学生時代は関わってこなかったソフト領域はまだ苦手分野なので、仕事の合間に勉強しています。計画通りに作業を終えられたときも、「やり切った!」という達成感がありますね。

T.S.

難しい修理が終わって、機器が正常に動いた瞬間は本当に気持ちいいですね。それは営業の立場でも同じように感じています。トラブル時は現場に駆けつけてくれた整備士とお客様とをつなぐように情報を連携し、作業がスムーズに進むようサポートします。

M.K.

営業のバックアップがなければ整備はうまくいきません。そういう意味では整備士と営業だけでなく、設計・製造部門、そして他社メーカーとも連携して、4人5脚で取り組む仕事だと思っています。自分が整備した機器で艦艇が任務に就いていると思うと誇らしいですし、その分、「絶対に不具合を残せない」という責任感も大きいです。

C.K.

そうですよね。とはいえ、そのプレッシャーは一人で抱えるものではなく、チームのみんなで分け合うイメージです。

全国各地へ。
出張は学びと出会いの宝庫。

M.U.

僕たちの仕事は出張が多いですよね。日帰りで近隣の造船所へ行くこともあれば、泊まりがけで遠方の自衛隊基地まで行くこともありますが、合わせると月の半分くらいは外へ出ているかもしれません。僕はこれまで函館や呉の基地へ行きました。やはり現場に行くと学びがとても多いです。現地休暇にはレンタカーや自転車で観光することも楽しみの1つですね。

C.K.

私は横浜近辺の造船所のほか、神戸、函館、などに行くことが多いです。定期メンテナンスであれば2〜3泊から、大規模な時には1〜2週間ほどかかることも。現地ではホテルや民宿などに宿泊します。出張先では、普段はなかなか会えない他事業所の先輩や同期と一緒に作業したり食事に行ったりもできるので、交流のチャンスになっています。

T.S.

出張は単独ではなく複数人のチームで行くことが基本ですよね。営業になってからは、北は大湊、南は沖縄まで、全国のさまざまな場所へ出張しました。現場で自衛官の方と直接お話することで、机の上だけでは分からないことをたくさん吸収できます。地域によって少しずつニーズが違うので、どう直すべきかを考えてご提案しています。

M.K.

大規模な定期メンテナンスだと10人単位で向かうケースもありますし、緊急対応であれば2人くらいのコンパクトなチームで行くこともありますね。僕は稚内から佐世保まであちこちへ行きました。出張先ではさまざまな手続きや荷物の移動などで仲間と協力する場面が多く、そこで育まれるチームワークは普段の業務にも活きています。

M.U.

旅行ではなかなか行けないような場所へ出張で行けることはおもしろいですよね。出張手当も出ますし、飛行機代などの交通費は事前に仮払いで支給されるので安心です。

思いやりとチームワークが
現場を動かしている。

C.K.

整備部門には思いやりのある人が多いと感じています。例えば、出張先で体調を崩してしまった時に率先してフォローしてくれたり。誰かがミスしても責めるのではなく、「どうすれば無事に任務を終えられるか」をみんなで考えます。

M.K.

出張先では船酔いしてしまうこともあるからね。けれど、何かあってもお互い様の精神でフォローし合うのが当たり前の文化です。ちなみに僕たち第2整備部の合言葉は「ONE TEAM」。僕は以前、急なトラブル対応で休日に出張に出たことがありますが、そんな時でも同僚が一緒に来て助けてくれたんです。あれは本当に心強かったなぁ。そんな仲間がいるから、どんな現場でも乗り越えてこられました。

M.U.

トラブル時は特に一人で抱え込むよりも、複数人でアイデアを出し合うことが大切ですよね。僕たちの職場には、探求心と課題解決力に優れた先輩が大勢います。困った時にいろいろとアドバイスをくれるのですが、その視野の広さに「すごいなぁ」と感心しています。経験を積めば僕もこうした視野を手に入れられるんでしょうか。

T.S.

それは間違いなく経験の賜物だと思うよ。整備部門のメンバーはそれぞれに個性があるけれど、困ったときは自然と手を差し伸べる人ばかり。家族みたいなあたたかさがありますね。この文化を守りながら、自分の経験を後輩に伝えていきたいなと思っています。

C.K.

抜群のチームワークがあるから、女性メンバーが少ないなかでも働きやすいです。けれど最近は女性も増えてきていますし、もっともっと仲間を増やしていきたいですね。

M.U.

メンバー同士の仲が良いですよね。それに、社員同士の交流をバックアップしてくれる会社の制度もいろいろとあります。僕は同期たちと車山の保養所へ出かけて来ましたが、スキー場が近く、自然豊かなロケーションで気分をリフレッシュ出来ました。

T.S.

熱海にも保養所があって、社員に人気だよね。それから、横浜・広島の地元プロ野球チームの年間シートを持っているので、野球好きなメンバーはよく一緒に観戦していますね。

M.K.

教育制度も充実していますよね。会社が社員の声を聞いていろいろな制度を導入してくれているから、働きやすいし目標を持ってがんばれる。一人ひとりが前向きにいられるからこそ、チームワークがますます強まっているのかも。みんな、これからも頑張っていこう!